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「実用漢語課本」との格闘 
③500ページの中国語を頭に叩き込む方法

「漢語課本BOOK2」500ページを頭に完全にインプットする方法とは、
結論から言うと、「音読」と「筆写(テキストを書き写すこと)」です。

音読を200回以上、筆写を100回以上やれば、500ページの中国語が、そっくり頭に刷り込まれます。
これは、私が実際に自分で経験したことですから、自信をもって言えます。

その効果は、

①「漢語課本」には、各課に「練習」があります。いろいろな練習がありますが、中に、「本文にもとづいて質問に答えなさい」というものがあります。
たとえば、「ポーランカとクーパーは、なぜ日曜日に丁大娘の家に行けなくなってしまったのですか?」というような質問です。本文を理解していれば、日本語ではすぐに答えられるはずです。「ポーランカが、金曜日の夜、窓をあけたまま寝たので、土曜日に風邪をひいてしまったからです」という具合に。
もしも、本文が身についていなかったら、日本語で思い出してから、必死になって作文しなければなりません。あるいは、本文の中の該当部分を探して、その中国語を答えることになります。
しかし、本文が身についていれば、つまり、すっかりインプットされていれば、ただちに頭の中から答えを引き出して、口頭で、あるいは書いて、答えることができるのです。
テキストの本文のとおりに答えることもできます。要点だけかいつまんで答えることもできます。これが、身についたということなのです。本文を読んで理解できた、というだけでは、こういうふうにはゆきません。

仮に、「本文の内容を説明してください」という問題があったとしても、すぐに答えられます。本文をそっくりそのまま答えることもできます。頭の中の本文をものすごいスピードで検索しながら、ポイントだけを要約して答えることもできます。

こういうことができるようになったとき、そのテキストを身につけたといえるのです。つまり、基本を身につけたといえるのです。

②私は「漢語課本」の後、三冊のテキストをやり、そろそろ実際に中国人と話す練習をやりたいと考え、中国人留学生を紹介してもらいました。
その留学生にはじめて会ったとき、「どんなレッスンをしたいのですか?」とたずねられて、「私には話す練習が不足しているので、あなたとは、毎回テーマを決めておしゃべりをしたいのです」という内容が、中国語で自然に口から出てきました。
これは、話そうとするイメージを頭に浮かべた瞬間に、「漢語課本」の中にあったいくつかの会話をもとに、それらをミックスした中国語として、口からスムーズに出てきたのです。
あるテキストを身につければ、そのテキストのレベルの範囲で、話すことができるようになるのです。

★音読、筆写トレーニングのやり方

①一つの課の「本文」「会話」「閲読短文」「例文」を10回音読します。時間があれば一日に二課進もうが、三課進もうがかまいません。
②各課を10回ずつ音読して、先へ先へと進み、全課終わったら、またはじめの課にもどって、10回ずつくり返します。こうして、すべての課を100回ずつ音読します。
③101回目からは、音読を1回したら、その部分を鉛筆なりボールペンで、紙に書き写します。音読と筆写ワンセットで、それを200回までくり返します。
まとまった内容を持つ本文や会話は、ひとまとまりを始めから終わりまで読んでから、まとめて書き写します。

★音読の注意

①ポーズに注意する
音読を始める前に、テープをよく聴いて、どこで区切られているか確認します。ポーズがどこにあるのかを確認するのです。
句読点符号のある場所はもちろんポーズがあります。しかし、句読点符号のない部分でも、ほんのわずかですがポーズがあります。そこは意味の切れ目なのです。そこをしっかり聞き取って、テキストに目印をつけましょう。
私はレ点をつけました。
そして、音読するときには、そのポーズに注意して読みます。

②音読しながら、単語や文の意味をイメージする
ただ、口を動かすだけの音読ではダメです。ただの口の運動練習になってしまいます。意味を意識しながら読むのです。はじめのうちは、ゆっくり読みながら、意味をイメージします。
慣れてくれば、テープと同じ速さで読んでも、意味をイメージできるようになります。

500ページの中国語を頭に入れる方法は、これだけです。
だまされた、と思った方はいますか? そういう方には一言申し上げます。外国語の習得とは、結局自分の頭の中に中国語を入れることから始まるのです。このプロセスを省略したら、決して中国語を使えるようにはなれません。

これは、とても時間がかかる方法です。しかし、考えてみてください。私たちが流暢に使っている日本語は、幼児の頃から高校生ぐらいまでの間に、繰り返し繰り返し、何度も聞き、読み、自分で口にし、手で書いて、覚えてきたのです。
たとえ基礎や初級といえども、わずか二、三ヶ月や半年で身につくはずはありません。一年や一年半は、わずかな時間ではありませんか。

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