個人レッスン体験記
1)最初の会話は幼稚な会話
基礎をタップリやったと自信を持って言えるようになった頃、実際に中国人と会話してみたくなりました。
ずっと独習だったため、先生と会話する機会もなく、どの程度話せるようになったのか、皆目分からなかったからです。基礎を終えた程度ですから、それほど話せるはずもないだろうと思いましたが、とにかく一度試して見たかったのです。
そこで、中国人女子留学生に授業料を払って、週一回一時間ずつ、会話の練習相手になってもらうことにしました。
初めての会話は次のようなものでした。
まず私から質問しました。彼女の家族構成、家族の仕事、日本に留学した理由や目的、専攻科目、それを選んだ理由、アルバイトなどについてです。
質問するのは楽です。話せる範囲で質問すればいいのですから。結構スラスラと質問できました。
彼女の答えもよく理解できました。かなりゆっくり話してくれたためです。
第一回目は、こうして終わりました。
二回目は、今度は彼女が質問し、私が答えることにしました。
私の家族、私の仕事、私の大学、専攻科目、台湾時代の様子などを彼女が尋ねました。
こちらから質問するのと違って、答えるのは大変でした。自分が話せる範囲でしか答えられないのはもちろんですが、なかなかスムーズには話せません。ひとこと話して、しばらく考えます。頭の中では、独習したテキストの内容を必死に思い出しているのです。そして、テキストの文章を思い出しながら、自分の状況に合わせて、作文しながら答えます。
あちこち引っかかりながらも、なんとか答えることはできました。
自分がイメージしていたように、ペラペラ、スムーズに話すことはできなかったけれども、とにかく中国人と会話できた! 友人や家人に揶揄されながらしつこく続けた音読、暗誦、筆写の成果が現れたのです。
こうして、四回ほど(約一ヶ月)質問したりされたりする練習を続けました。
あるときは趣味の話、あるときは日本のテレビ番組の話など、とにかく、表現できる範囲で会話をやり続けました。
ときにスムーズに話せる場合もありましたが、大部分はウンウンうなりながら、必死に頭の中から中国語を引っ張り出すような会話でした。
しかし、なんと言ったらいいのでしょうか、会話の内容が、とおりいっぺんなんですね。表面的な会話しかできない。相手は私が学習中の人間であると知っていますから、なるべく簡単な語彙を使って語りかけてくる。私は、基礎で覚えた範囲の語句や構文でしか話せない。
よく考えてみると、私からの質問は、みな今までやってきたテキストの中にあった質問なのです。テキストにあった文をその場に合わせて多少変えてしゃべっているのです。
相手も、そのレベルに合わせて質問したり答えたりします。
その結果、生身の人間同士で話しているのに、教科書の中の、どうでもいい会話みたいになってしまっているのです。
たとえば、私は大学で哲学を学びましたが、なぜ哲学を専攻したのかとたずねられて、うまく答えることができませんでした。もちろん日本語でなら答えることはできます。しかしそれを中国語で表現するのがとても難しかった。言いたいことの三分の一も言えませんでした。私には抽象的な思考内容を表現できるほどの中国語の実力はまだなかったのです。
今の自分のレベルでは、自分が本当に話したいことは話せないのだ、話せる範囲内で話すしかないのだ、と納得するしかありませんでした。
こうして、私の一ヶ月目の会話レッスンは、なんとも幼稚な会話の連続でした。
この幼稚な会話でさえ、スムーズには話せませんでした。時間をかけて、ゆっくりと頭の中で文を組み立てながら話す、しかも、いい間違えたり、引っかかったりしながら、話すことしかできませんでした。
しかし、基礎中国語を徹底的にトレーニングすれば、どの程度話せるようになるのかは分かりました。とにかく一応話すことはできるようになったのです。
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Comments
はじめまして。
ブログを先週はじめたばかりの初心者です。
こちらのブログ読ませていただきました。
もう、驚きです!すっかりやる気がでてきました。感謝感謝です。
この頃、学習が停滞していたので、本当に目が覚めた気持ちです。私も、たくさん、書いたり読んだりっていう、千本ノック的な学習方法なんです!
これからも、訪問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
Posted by: ぺりお | February 27, 2005 at 20:05