NHK中国語講座の次に何を学ぶか?
ステップ2のテキスト選び
私の中国語学習の最終目標は、大それた目標かもしれませんが、中国人と政治経済や歴史問題、世界観、哲学思想などについて議論できるようになることです。
たとえば、最近のサッカーアジアカップで明らかになった中国人の日本観について、中国人たちと徹底的に議論できるほどの中国語力を身につけられたら、さぞかし面白いだろうと考えています(きっとタフな議論になることでしょうが)。
でも、このレベルに一足飛びに到達できるはずはありませんから、とりあえず第一段階の目標は、卑近な話題で話ができる、身の回りのことを話題にして会話ができる、というレベルに到達することです。
この第一段階に近づくための効果的なテキストは何か。
最近の書店には、中国語の参考書がたくさん並べられるようになりました。居並ぶ本を眺めながら、私は「やさしく学べる」とか「楽しく学べる」、「これだけでペラペラ」、「実用会話が身につく」などとうたっている本はすべて無視しました。
それらの内容を見ると、ほとんどがNHK講座で学んだことばかりです。しかも断片的な例文が並んでいるだけだったりします。断片的な例文もNHK講座で、いやというほどトレーニングを積みました。
「実用会話が学べる」という参考書は「用件中国語」でしかありません。物事を要求、依頼し、用を足す、といった種類の会話なのです。
友人との会話は、要求したり、依頼したりする会話ではありません。そういう場面もありますが、友人関係というものは、近況を報告したり、新しい体験や知識を紹介しあったり、励ましあったり、慰めあったりするものです。
もちろん、中国を旅行したり、中国に住むことになれば、「用件中国語」が必要です。
しかし、私の台湾での経験から言えることですが、「実用的」会話なるものは、その気になって覚えようとすれば、簡単に覚えることができます。覚えると役に立ちます。とりあえず用足しできます。
しかし、中国人とコミュニケーションしようとしても、「用件中国語」ではお手上げなのです。
さらに中国語検定試験や資格試験の対策用テキストもたくさんありましたが、これも、私には用はありません。
中国語をかなりあやつれる段階に達してから、力試しをしたくなったら購入するかもしれませんが。
私が欲しかったのは、さまざまな話題で、物事の叙述の仕方や、説明のしかたが学べるものでした。
会話だけではなく、きちんとまとまった文章で物事を紹介し、説明する中国語を学べるものでした。
日本語で私たちが日常かわしている会話を考えてみればすぐ理解できることですが、どんな出来事がどのように起こったとか、それについて自分はどう思ったか、相手はどう思うか、など、報告したり、説明したり、意見や感想・気持ちを交換することが会話なのです。
そういう文章あるいは会話を学べるテキストが私は欲しかったのです。
書棚に並ぶ中国語テキストを片っ端から手にとって内容を確かめました。
そして見つけた3冊が、私の要求にぴったり合うものでした。
「実用漢語課本 日本語版 BOOK2」北京語言学院編 東方書店発行
「新中国語/基礎漢語課本4」 北京語言学院編 中華書店発行
「新中国語/基礎漢語課本5」 北京語言学院編 中華書店発行
大学や語学学校で学んでいれば、もっと適切なテキストを紹介してもらえるのかもしれませんが、東京の大書店、それも中国関係専門書店でいろいろ見て歩いた中では、上の三冊が、私にとっては最良のテキストでした。
この三冊が、なぜ私の求めていたテキストだったのか、それは次回に説明します。

